書籍の内容
辺野古に新基地をつくることは、沖縄の問題でしょうか。いえ、日本の問題です。故翁長雄志知事が訴えつづけたことはこのことです。「歴史的にも現在においても、沖縄県民は自由・平等・自己決定権をないがしろにされてまいりました。私はこのことを『魂の飢餓感』と表現しています。
(中略)日本には、本当に地方自治や民主主義は存在するのでしょうか。沖縄県にのみ負担を強いる今の日米安保体制は正常なのでしょうか。国民の皆様すべてに問いかけたいとおもいます」(福岡高裁での陳述)。そのことを再確認して、翁長さんの遺志を引き継がなければなりません。
目次
●第Ⅰ部●傍若無人な国の埋立工事強行は許せない
- 沖縄をアジアの平和と環境と自治の「発信地」に─翁長さんの遺志を
- 辺野古訴訟で問われてきたもの
- 世界に誇る辺野古・大浦湾の自然と迫る危機
- かけがえのない沖縄島の自然を次世代につなぐ─辺野古・大浦湾を守る意味はなにか
- 基地による経済的自立の阻害は許せない
●第Ⅱ部●飛び立つ沖縄未来へのメッセージ
- 翁長知事─残したものと遺志の継承
- 沖縄と憲法
- 米国の海外基地と地位協定
- 沖縄の平和
- 沖縄の自治
- 脱「基地経済」に挑む沖縄経済
- 「戦争はさせない」の心を受け継いで
- 翁長知事の死を無にしてはならない
- あとがき
資料
- 沖縄慰霊の日「平和宣言」
- 聴聞手続きに関する関係部局長への指示について
- おきなわ住民自治研究所アピール