書籍の内容
人口減少に歯止めがかからず、東京一極集中はさらに進む。自治体そのものを見直そうとする「2040構想」も始動した。こうしたなか、保守と革新の共同による「市民共同自治体」の動きも出始めている。地域が大きく再編されようとしている今、市民と地域を守るためにはどうしたらよいのか。「市民共同自治体」を提唱して、市民のニーズを政策に活かす方法を考える。目次
はじめに
1章 新自由主義による国土・地域・コミュニティの再編
- なぜ国土・地域・コミュニティの再編なのか
- 再編の具体的内容とそれを進める政策
- 自治体再編の方向性
- 再編のコンセプトと進め方
2章 自治体の動向と市民共同自治体への展望
- 開発型自治体と削減型自治体
- 市民共同自治体の誕生
- 市民共同自治体の展望
3章 市民共同自治体の政策
- 政策の基本的な枠組み
- すべての主要施策に格差是正を貫く
- 地域のまとまりをどのようにして創り出すのか
- 行政責任を明らかにする
- なぜ市民参加が重要なのか
4章 市民の視点から見た国土・地域・コミュニティ再編の方向性
- 市民的な再編を考える視点
- 国土のあり方、最大のポイントは東京一極集中政策の転換
- コンパクトではなく生活環境の改善を進めるべき
- 集中ではなく日常生活圏の整備を進めるべき
- 行政の地域化がコミュニティ再生のポイント
- 周辺吸収型連携ではなく周辺主導型連携へ
おわりに
解説目次
- なぜ日本では人口減少が続くのか
- 立地適正化(コンパクトシティ)の概要と問題点
- 連携中枢都市圏と定住自立圏の概要と問題点
- 小さな拠点の概要と問題点
- 地域運営組織の概要と問題点
- 公共施設等総合管理計画の概要と問題点
- コミュニティ組織再編の概要と問題点
- 維新の本質と反維新共同の現状
- 市民共同自治体の広がり
- 統計で見る東京一極集中の状況
- 国家戦略特区
- 空き家対策の状況と課題
- ドイツで取り組まれている縮小計画